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ブログ 2015年11月アーカイブ

マイナスイオンを放出するシラス壁の特徴

《リラックスして過ごせる家を作るなら自然素材を使いましょう》
家の中ではリラックスして過ごしたい、誰もがそう感じるでしょう。
家づくりに取り組む際には、色や風合いを選ぶのと同様に素材選びにもこだわりたいものです。
科学的な材料を多く使用したものではなく、より自然な素材を使いましょう。
そうすることで、あたたかみのある寛ぎの住環境を作り出すことができるのです。
とくに、マイナスイオンを放出すると言われる「シラス壁」には、近年大きな注目が集まっています。

《自然素材の塗り壁材、シラスとはどんなもの?》
シラスとは、火山灰の活動によって生まれた砂上の素材です。
おおよそ2万5千年前の火砕流とともに地下に深く蓄積しているため、
その上に積もる土とは混ざりあうことなく、単独の層を形成しています。
サラサラとした独特の形状は2次加工を施さなくても塗り壁材として使用することができ、
さらに安全性も極めて高いことなどから、多くの人気を獲得するに至りました。
日本国内では、南九州などでよく採取できると知られています。

《住宅にシラス壁を採用するメリット》
シラス壁には、前述したとおりマイナスイオンを放出するという特徴があります。
これによってリラクゼーション効果を得ることができますので、ゆったりと過ごすことができるようになるのです。
さらに、シラス壁には湿度をコントロールする性質もありますので、
じめじめした夏や寒い冬を快適に過ごすこともできるようになるでしょう。
エアコンなどにかかる電気代を節約することも可能です。
シラス壁を住宅に使用することには、計り知れないほど大きなメリットがあるということがお分かりになるでしょう。

シラス壁は、人体に有害な影響を及ぼすとされるホルムアルデヒドなどを吸収する特質もありますので、
シックハウス症候群を懸念する人にとっても大変有用です。
一日のうち多くの時間を過ごす住宅を、心休まる理想的な空間にして行きましょう。

シックハウスにも効果的な建材用のニス

《自然素材の家にはナチュラルなニスを使いましょう》
家を建てる、あるいはリフォームをしようと考えるとき、
自然素材の建材に対して化学物質を過剰に含んだニスを使うことはオススメできません。
無垢材などをはじめとする木の「本来の持ち味」を阻害することになるためです。
化学物質を配合したニスは、シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因となるとも目されていますから、
できるだけ天然の材料を使ったニスを用いて安全性を高めましょう。

《自然材料の建材にオススメの「セラニックニス」》
天然の材料から作られるニスの中でも「セラックニス」は、特に安全性が高いものとして認識されています。
これは、タイなど亜熱帯地域の一部に生息する、
「ラックカイガラムシ」という小さな虫が作り出す分泌液(セラック)を主原料としたもので、
毒性が極めて少ない塗料であるとして、日本国内でも古くから活用されています。
嫌なにおいもありませんので、自然素材の建材に使うには打ってつけの存在であると言って良いでしょう。
人体に悪影響を与えるとされる、ホルムアルデヒドの働きを抑制することにも役立ちます。
独特の柔和なツヤは木材の持ち味を生かし、自然な雰囲気を壊しません。
セラニックニスには、セラックを漂白してアルコールに溶かした通称「白セラックニス」などの種類もありますので、
ニーズに合わせて使い分けを行うと良いでしょう。
インテリア作りの一貫として、セラニックニスを使用した家具などを合わせるのも良いです。

《自然素材の材料を使うことで健やかな毎日を》
自然素材の建材用塗料には、セラニックニス以外にも様々なものが存在しています。
「柿渋」や「漆」などが特に代表的なものとなるでしょう。
ベースとなる木材の色合いや性質などに合わせて適切なものを選択して行くことが大切です。
自然の材料には自然の塗料を。
ナチュラルな家作りを行うことで、健康にも配慮した環境が作れるでしょう。

膠(にかわ)を使った接着剤のメリット・デメリット

≪膠(にかわ)とその種類≫
膠(にかわ)とは、牛や豚など動物の皮や骨などの結合組織を加熱して抽出した液状の物質で、
主成分は蛋白質の一種である膠原(こうげん)繊維のコラーゲンです。
日本で生産され流通している膠には、和膠と洋膠があります。
和膠は手工業的な製法で製造されるので、精製度は低く、
洋膠は機械を使っており精製度が高いのが特徴です。
但し、精製度が低いから品質が悪いということではなく、それぞれに合った用途があります。
和膠は洋膠よりも不純物が多いため臭いも強いのですが、接着力が強いのが特徴です。
一方、洋膠の一種であるゼラチンは、純度が高いため無味無臭です。
ゼラチンはゼリーなどの食品原料でも非常に有名ですが、医薬品や工業製品などに幅広く利用されています。

≪古くから接着剤として使われている膠≫
膠の歴史は古く、紀元前5000年頃から接着剤などに使われていました。
膠は加熱すると柔らかくなり、常温になると固まりやすいという性質があり、
さらに湿度や温度が変化しても伸縮やひずみが出にくいため、建築用の接着剤としてよく使われています。
和膠は吸湿性や保水性に富んでいることから、高級家具や楽器、美術品や工芸品などの製造にも使用されています。

≪膠(にかわ)を使った接着剤のメリット・デメリット≫
上記のように、膠は現在でも建築用の接着剤として使用されていますが、
なかでも有害な化学物質を含んでいないという大きなメリットがあります。
建築用接着剤として普及している木工用ボンドには、人体に有害な化学物質ホルムアルデヒドが含まれており、
シックハウス症候群を引き起こす可能性があります。
一方、100%自然素材の膠を接着剤にして建てられた住まいは、安全で空気も清浄です。
このように身体にやさしい接着剤は膠を置いて他にないと言っても良いのです。
唯一のデメリットがあるとすれば、膠独特の臭いですが、
自然素材なので頭が痛くなるような性質のものではありません。

柿渋を使った自然塗料について

≪塗装仕上げで健康的な住まいを実現≫
住まいの内装には、ビニールクロスなどの壁紙を貼るのが一般的です。
しかし、壁紙を貼る時に使用する接着剤には、
シックハウス症候群を発症する可能性のあるホルムアルデヒドが含有されています。
ちなみにシックハウス症候群とは、
建材や家具に使用される接着剤や塗料に含有される化学物質が、ガスを放散することが原因です。
化学物質はホルムアルデヒド以外にもアセトアルデヒド、トルエン、キシレンなどがあり、
頭痛や皮膚炎、吐き気をはじめ不整脈、関節痛、目の痛みなど、症状は人によって異なります。

≪身体にやさしい塗装仕上げ≫
このように内装を壁紙にするのは、健康への被害がないとも言えないため、
最近では壁紙を貼らず、塗装仕上げにする住宅も増加しています。
塗装仕上げは湿度を調整し結露を防止し、防カビや抗菌効果があるなど、
さまざまな機能を持った塗料が登場しています。
このような塗料を使用することで、より健康的で快適な住まいとなります。
また、結露しにくい、カビが生えにくいなどの機能は人間だけでなく建物の環境にも良いため、
住まいの寿命を延ばす効果もあります。

≪注目されている柿渋の効果≫
柿渋は、自然素材志向の高まりから、最近では内装塗料として注目されています。
柿渋はまだ熟していない柿を擦り潰して汁を取り発酵させ、濾過して作られます。
この柿渋の液には「柿タンニン」という成分が含まれており、
日本では平安の昔から防水、防腐、防虫や紙・布の補強、染料などに活用されてきました。
また、柿渋にはシックハウスの原因の一つであるホルムアルデヒドの吸着効果も確認されており、
健康効果への期待も高まっています。
人体への安全性から内装塗料として人気の高まっている柿渋ですが、その色や風合いも魅力の一つです。
柿渋は塗装して2~3カ月経つ頃から、少しずつ色合いが変化しはじめ、
木の経年変化とあいまってさらに独特の趣を増していきます。
時間と共に渋みを増していく柿渋の自然塗料は、今後ますます人気となるでしょう。

漆喰の壁の手入れについて

≪見直されている漆喰の壁≫
近年、日本の建築業界で見直されている漆喰壁。
漆喰は石灰に麻の繊維を加え、海草などで作った接着剤や水を加えて作られます。
強い殺菌作用があり、気硬性といって二酸化炭素と反応すると硬くなる性質もあるため、時間が経てば経つほど堅牢になり、100年以上もつといわれています。

≪漆喰の効果≫
漆喰にはさまざまな効果がありますが、特筆すべきは優れた吸湿・放湿効果です。
湿度の高い夏場は湿気を吸い込んで溜めておき、冬場乾燥してくると溜めていた湿気を放出します。
調湿効果があってカビがつきにくいことから、漆喰は押入れの壁などによく使われてきました。
また、漆喰の成分は静電気を帯びないので、ほこりがつきにくく壁が汚れにくくなります。
さらに、強いアルカリ性のため細菌の生育・増殖を抑え、カビやダニの発生を防止します。
このように漆喰はさまざまな効果があるのですが、
日本では昔から住宅の壁に使用されてきたため、特に目新しい物ではありません。
しかし、化学的な建築素材で引き起こされるシックハウスが問題となっていることもあり、
近年では人体にやさしい漆喰が見直されています。

≪漆喰の壁の手入れについて≫
漆喰の壁が汚れた場合はお手入れが必要ですが、まずは自分でできる方法を試してみましょう。
硬い漆喰壁の場合、汚れた部分は消しゴムで消したり、カッターナイフやサンドペーパーで削ることがおすすめです。
ただし、削り落とすと周囲と色やテクスチャーが変わってしまうことが多いので、
様子を見ながら注意して少しずつお手入れしていきましょう。
また、大きなキズや汚れが付いた場合は、塗り直すしか方法はありません。
この場合も、塗り直した箇所は目立ちやすくなるため、周囲とのバランスを見ながら補修しましょう。
また、経年変化で壁が全体的にくすんでいる場合は、
ローラーを使って薄めた漆喰を塗るというメンテナンス方法もあります。
キズや汚れ箇所が大きく本格的に補修したい場合は、思い切って壁一面を塗り替えることがおすすめです。

地熱住宅のメリット・デメリット

≪地熱住宅のメリット・デメリットとは?≫
地熱とは、夏は冷たく冬は温かく感じ、一年中大体同じ温度を保っている井戸の水にヒントを得ています。
地下10メートルほどの地中は外気に影響されないため、年間通じて約16~18℃と一定の温度を保っています。
この地熱を建物に有効利用しているのが地熱住宅で、様々なメリットがあります。
地熱住宅のメリットは、自然エネルギーの利用によって24時間適切な室温維持と換気ができ、
省エネを実現して冷暖房費を大幅にカットできるだけでなく、
CO2の排出を削減するので、地球にやさしいエコな住まいとなるのです。
そして地熱によって、壁体内が外との温度差が少なくなることで結露が発生しにくくなり、
カビやダニの心配も少なくなり、建物の耐久性が高まります。
一方、地熱住宅のデメリットについては、コストがかかる、定期的な点検やメンテナンスが必要、
石油ストーブやガスファンヒーターといった燃焼性の暖房器具は使用できない等が挙げられます。

≪地熱住宅と自然素材の相乗効果≫
地熱住宅には、いくつかの種類があります。
建物を外張り断熱で覆い、二重構造の壁の間に年中温度が一定の地熱を自然に対流させる、
「二重通気層工法」や、
床下に蓄熱をする「床下システム」などがあります。
こういった地熱住宅に自然素材を使用することで、より地熱住宅のメリットを引き出せるでしょう。
特に無垢の木やパインの床材、自然塗料などは、化学物質を使用していないため健康に良く、
漆喰、珪藻土、火山灰からできているセラミック素材などを使った壁は、
「呼吸する素材」と言われるように通気性が良いため、結露の発生をより抑えてくれます。
自然素材を使った家は見た目はもちろん、安心感やエコで快適な暮らしが実現するだけでなく、
カビや白アリなどからも住まいを守ってくれるため、地熱という自然エネルギーと合わせれば、
その相乗効果で住宅の寿命をより長くしてくれるでしょう。

結露をなくして家の寿命を伸ばす自然素材とは?

≪結露が原因で健康に影響する問題とは?≫
一戸建てでもマンションでも、冬に暖房をかけておくと、窓ガラスに水滴が付き、
ひどい時には下のサッシの部分に水がたまっているといったことはありませんか?
この“結露”という現象は、ほとんどの人が経験したことがあるでしょう。
結露は、冷たいものに触れた空気の温度が急激に下がり、空気中の水蒸気が水になったものです。
外の気温と暖房している部屋の温度差によって起こる結露ですが、
寒いからと換気をまめに行わなかったり、乾燥が気になるなどの理由で、
加湿器で室内の湿度を上げたりすることで、
窓や窓枠下までびしょびしょになっているケースは少なくありません。
こうした結露を放置しておくと、窓枠にカビが生えることもあります。
しかも、こういったカビはダニのえさとなるため、個体数だけでなくフンや死骸も増加することになり、
それを人間が吸い込んだ場合、アレルギーやアトピー、ぜんそくなどの病気を引き起こしてしまうのです。
最近では、粉にダニが紛れ込んでいることに気づかずに食べてしまうことで起こる、
「パンケーキ症候群」なども増えてきています。
ただの結露だからと安心せず、特に小さな子どもやお年寄りなどがいる家庭では注意が必要です。

≪家屋の寿命を縮める“結露”≫
“結露”は健康に良くないだけではありません。
結露を放置しておくと、家屋の寿命も短くなってしまうのです。
目に見えているところで結露が起こっている場合は、壁の中でも結露が発生している可能性があります。
窓の換気同様、通気が悪いと湿気を逃がすことができず、壁体内結露が起こるのです。
壁にはビニールクロスなどの壁紙ではなく、通気性のある自然素材を使うことで、
湿気を逃がして結露を減らし、家屋の寿命を伸ばすことができます。
結露をなくすには、具体的には無垢材に漆喰の壁などの自然素材のほかに、
壁体内結露を防ぐための断熱材としてセルロースファイバーを使用したりします。
人だけでなく住まいの健康をも大きく左右する結露対策には、自然素材がおススメです。

ペットと安心して暮らせる自然素材の家

≪ペットにも人にも大事な家の“匂い”問題≫
いまや、犬や猫は単なるペットではなく、家族の一員やパートナーと考えるようになっています。
家の新築やリフォームを行う場合、ペットは家の“匂い”に関しては人間以上に敏感です。
犬は人間の100万倍以上の嗅覚をもっていると言われていますし、
猫でもその10分の1の嗅覚をもっていることが知られています。
そんなペットたちと一緒に暮らす家は、新築時に使う資材に気をつけなくてはなりません。
燃えるとダイオキシンが発生する壁紙や、人でもツンとした匂いを感じる塗料や、接着剤、
合板のフローリングなどは、多くの化学物質が含まれているため、
鋭い嗅覚を持つペットたちにとっては耐え難い環境になるはずです。
ペットは話すことができないので、「くさい!」と訴えることができません。
あらかじめ、ペットと一緒に住むことが決まっている場合には、飼い主が気を遣って、
ペットにも安心な自然素材の家を考えてあげましょう。
また、ペットを家の中で飼っていると、どうしても薫尿の臭いが気になります。
特に猫の尿の匂いは強烈で、匂い消しをしたりするとかえって家じゅうが酷い臭いになることもあります。
犬は雨にぬれたり湿気が多いと、普段は感じない独特な匂いを放つ場合もありますが、
一緒に暮らしている飼い主は気づかなくても、来客に不快な思いをさせることがあるかもしれません。

≪ペットが安心して暮らせる自然素材の床や壁材≫
新しく家を建てる時、ペットと安心して暮らすためにまず考えるのは床材や壁材ではないでしょうか?
犬や猫のペットは、床を舐めたりするので、化学物質を含む材質ではペットの健康面が心配になります。
猫を飼っている人は、爪とぎなどの習性を考え、壁材選びは慎重になるでしょう。
犬は走って滑り過ぎたり、猫はジャンプから着地時の床の衝撃や傷つきのことも想定しておかなくてはいけません。
ペットを飼っている方は、そういった様々なことを考え、床材を選ぶといいでしょう。
選ぶ時のポイントは、ペットの健康に無害で、汚れにくく、汚れても掃除が簡単、傷がつきにくい、
素材の匂いがきつくなく、ペットの臭いがつきにくいといった点です。
また、ペットは暑さ寒さに弱く、人間のように服装で体温調整できないので、
防寒、防暑に関しても飼い主が考えてあげましょう。
大切なペットと人間が快適に暮らせる家にするには、より自然に近い中で暮らすのが理想的です。
動物の習性やライフスタイルを考えても、安心できる自然素材の家はおススメです。


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