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在宅医療を受けやすい住環境
介護が必要な団塊世代の多くが、在宅医療を望んでいます。
その一方で、現時点ではまだ不自由がなく、そんな必要は無いと思っている団塊世代も多くいますが、長い先行きを考えれば、どうしても備えは必要です。
将来的に自宅で最期を迎えたいと考えている人はなおさら、住環境の準備は必要でしょう。
在宅医療は、自宅に医師が訪問し診察をするだけではありません。
介護士や家族が介護にあたることをあらかじめ想定した造りにしておかなければなりません。
自宅のリフォーム、あるいは在宅医療にふさわしい住環境を備えた終の住まいを設計するには、相応の時間がかかるので、まだ元気なうちに準備をしておくことが望ましいでしょう。
≪住環境はどう整備すればよいか≫
在宅医療の観点で自宅をリフォームする場合、介護を受ける団塊世代とその家族、そして訪問する医師や介護士の3つの視点で住環境を見ることが大切です。
まず、介護を受ける団塊世代は、住み慣れた家で、家族が常に側にいる環境で介護・医療を受けたいという要望があります。
家族も、最期まで自宅で見届けてあげたいという思いはあることでしょう。
しかし、介護には現在の住宅のドア幅では入らない大型の医療機器が必要になったり、ただベッドから下ろすだけでかなりの体力が必要だったりという現実を前にすると、躊躇してしまいがちです。
訪問介護士の立場から見ても、専門的な介護をメインで行うことになりますから、在宅医療をしやすい住環境を整えてほしいという要望は切実なものでしょう。
常に家族がそばにいる環境で介護・医療を受けたいという思いは、基本となる住環境が整っていなければ成し得ないことなのです。
現在建設される家の多くは、ファミリー層などの核家族に向けた狭い家です。
しかし、在宅医療に必要なのは、介護者と被介護者の双方が動きやすく負担のない環境です。
団塊世代の人は今、人生の最期を見据えた終の住まいの計画を立てる時期にあるのではないでしょうか。
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(坪田眞幸建築研究所) 2016年8月30日 07:35
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在宅介護しやすい家の動線
団塊世代が、介護する側からされる側に移行しつつあります。
老人ホームなどの介護施設に入所する人もいますが、団塊世代の多くは自宅で介護を受けながらの生活を選んでいます。
住み慣れた家で、愛する家族に囲まれながら介護を受けたいと思う気持ちは、誰にも否定できません。
実際に介護をどこで受けたいかを尋ねた調査によると、4割近くが自宅で介護を受けたいと答えています。
また、同じ調査では男性の方がその傾向が強いことも分かっています。
一方、介護する人は介護を受ける人の配偶者が最も多く、続いて子、子の配偶者となり、中でも在宅時間の長い女性の場合が約7割とされています。
しかし在宅介護は体力が必要な場面も多く、女性一人での介護には限界があるのも事実です。
部屋から散歩に連れ出す際の身支度や、階段の上り下りだけでも一苦労、という場合も実際にはあります。
だからこそ、団塊世代を家族に持つ家庭の家づくりには、在宅介護のしやすい設計が必要です。
≪在宅介護のしやすさは動線がポイント≫
家を建てる時から将来的な在宅介護を考えることができるなら、それに越したことはありません。
ただし、まだ元気なうちから完璧すぎる介護環境を作ってしまうと、臨機応変な変更がきかなくなる恐れがあるため、将来設計は大まかに決めておく方が無難です。
たとえば、どの部屋にベッドを置くか、どうやって外に出るか、車いすでどこを通るかなどをイメージしておけば、間取りのプランも変わってくるでしょう。
大まかな将来設計に留めておくことで、いざ在宅介護が必要になったときに、必要な部分だけをリフォームすることができます。
一方、トイレや脱衣所を広く取ったり、段差をなくしたりといったバリアフリーは、どんな人でも住みやすい環境なので最初から取り入れることをおすすめします。
団塊世代が介護されるとき、どこをどのように通ってどこへ行くかという生活動線をイメージすることは、在宅介護のしやすい家づくりに欠かせないポイントです。
(坪田眞幸建築研究所) 2016年8月30日 14:14
心身ともに健康を保つ!園芸を楽しめる団塊世代の家
家を持つと楽しみの一つが庭などエクステリアです。
マンションのベランダとは違い、庭があれば大きな樹木を植えたり、本格的に家庭菜園を楽しむことができます。
団塊世代の人は余暇の楽しみとして園芸を楽しむ人が増加していますが、昔に比べると食の安全への意識が高まったことも、その一因ではないでしょうか。
太陽の光を浴び、風を感じながら楽しむガーデニング。
花や野菜を育てることは水やりをしたり、雑草を抜いたりと屋外で身体を動かすため、運動不足も解消されます。
また、収穫する喜びや食べる喜びも感じられます。
≪団塊世代の健康をサポートする園芸が楽しめる家≫
植物を育てることは心身ともに健康を保つ効果があるとされ園芸療法という名前で日本やアメリカ、イギリスなどの病院や高齢者施設で治療の一つとして取り入れられています。
園芸を始めると、毎日のように植物の世話をするため身体を動かしますが、それにより基礎代謝もアップして免疫力も向上します。
また、木々や草花が発する匂いが人にリラックス効果を与えるといわれており、うつ病といった精神疾患の改善にも効果が認められています。
庭に出て移り変わる季節を感じ、土に触れて、植物の色や香りを楽しみながら花や野菜を育てることにより、五感も刺激を受けて活性化します。
このような作用によりガーデニングは心身ともの健康になれ、情緒も安定し幸せな気分になれるなどの効果が期待できます。
高齢になると出かける機会も減って、若い頃ほど身体を動かさなくなります。
身体を動かさない状態が続くことで、心身の機能が低下し「生活不活発病」になりやすくなります。
しかし、ガーデニングや園芸をすることで、毎日植物の様子を見て運動するため、身体の機能低下を防ぐ効果も期待できます。
団塊世代の人が園芸を楽しむなら、庭も工夫が必要です。
水はけがよく、野菜が育ちやすい土壌にしましょう。
また、四季折々の花が咲くように計画を立てて種まきすることも大事です。
さらに防草シートを敷くことで雑草を生えにくくなります。
このように工夫することで団塊世代の人もムリなく楽しめ庭を保つことができます。
(坪田眞幸建築研究所) 2016年7月21日 07:35
団塊世代の暮らしを快適にする温度差のない家
団塊世代の人も高齢とよばれる年齢になってきましたが、年齢とともに誰しもお健康への不安が膨らんできます。
とくに高齢につれて発症しやすくなるのがヒートショックで、これは日本の住まいも関係しています。
日本は湿度が高いため、日本家屋は夏が快適に過ごせるように風通しを重視した建築が一般的でした。
しかし、冬場は寒いため家族が集まる居間にはいつも暖房器具を置いて暖かくし、トイレや浴室はとくに暖める習慣はなく寒いままというのが普通でした。
冬の夜や朝、寝床やリビングなど暖かい場所から浴室やトイレなど寒い場所に移動した場合、身体に感じる温度差が激しくなります。
そのため血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳出血、脳梗塞などヒートショックを起こします。
とくに団塊世代以上など高齢となると血圧が高くなるため、発症しやすくなります。
また、団塊世代など高齢の人ほど湯船に毎日浸かることが多く、寒い脱衣所から熱いお湯に浸かった場合、その温度差でヒートショックを起こす場合もあります。
日本は世界的に見てもヒートショックによる死亡事故が多いのが現状です。
≪団塊世代の暮らしを快適にする温度差のない家≫
高齢となると家の中での転倒を防止したり、移動を楽にするためバリアフリーや手すりをつけるなどでリフォームをしているご家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、住まいの室温に気を配っている人は少ないのではないでしょうか。
先述のとおり、高齢になるほどヒートショックを起こしやすくなるため、家の中の温度差には気をつけなければなりません。
居間と廊下やトイレ、バスルームの温度差が少ないようにするには高気密高断熱住宅がおすすめです。
高気密高断熱住宅は室内の気温をできるだけ一定に保つ特徴があるからです。
夏と冬は室内の気温の変化が大きいですが、高気密・高断熱住宅なら温度差を小さいものにすることができるため、高齢者に限らず家族全員の健康と快適さをサポートしてくれます。
(坪田眞幸建築研究所) 2016年7月21日 07:35
団塊世代の求める豊かな生活のできる家とは?
よく「豊かな生活」というワードを耳にします。
しかしその意味について考えたことがあるでしょうか?
正直、「豊かな生活」とは何のことなのか、答えはないのかもしれません。
生きているだけで豊かだと感じる人もいれば、お金も十分あって家族や友人もたくさんいるのに豊かでないと感じる人もいますから、価値観なんて人それぞれなのです。
しかし、現在の自分のライフスタイルによって快適に住める家という体なら、その答えは出せるでしょう。
特に団塊の世代は定年を迎え、家にいることが多くなります。
その家がライフスタイルに合っていなければ、快適な生活を送ることは不可能です。
快適な生活が送れなければ、心に余裕もできず「豊かな生活」と感じることはできません。
つまり、快適に暮らせる家が豊かな生活への第一条件、ということだけははっきと言えるわけです。
≪団塊の世代に最適な家の条件≫
団塊の世代の人々は、定年を迎えてセカンドライフを謳歌すべく、あれこれと計画を立てており、そのひとつに家の建て替えやリフォーム、余裕があれば新築一軒家を考えている方も多いでしょう。
団塊の世代になると、それまでの家族構成やライフスタイルも変わり、長年住んでいる家でも、広すぎたり段差が大きかったりと徐々に快適に過ごせなくなることがあるからです。
では、心豊かなセカンドライフを過ごすための家とはどんな家なのでしょうか?
豊かな生活を送る上でまず考えるのは、今現在住んでいる住宅への不満を解消しなければなりません。
今住んでいる家は、今の家族構成に合っているでしょうか?
団塊の世代の方々は、これから夫婦二人での生活になる家庭が多いでしょう。
夫婦二人の生活に子ども部屋は必要なくなり、物置部屋となりかねません。
家の大きさがライフスタイルに合わないと、掃除をするのも一苦労ですし、維持費もかかってしまいます。
また、セキュリティの面でも目の届かないところから空き巣などに狙われる心配もあるでしょう。
長年住んでいる家の場合、老朽化などで水回りのトラブルの恐れや自然災害による倒壊の危険性も高まります。
団塊の世代の方々はこれから更に年齢を重ね、思うように体が動かなくなってしまうことも想定した家にしておく必要もあるでしょう。
バリアフリーにリフォームしたり、二世帯住宅にしたりするのもおススメです。
快適な生活のできる家で、豊かなセカンドライフを満喫しましょう!
(坪田眞幸建築研究所) 2016年3月28日 15:35
団塊の世代向けの省エネ設計の家の特徴とは?
住宅において、「省エネ設計」とは、ずばり「外の熱を通さない設計」のことです。
「それでは電気をこまめに消したりするのは省エネとは呼ばないの?」と思った方もいるでしょう。
省エネルギー=エネルギーの消費をなるべく少なくする、ということですから、もちろんこまめに電気を消すことや、ガス回りの工夫や電気をLEDに変えるなども省エネの一環です。
しかし、住宅の「設計」とは家そのものを指すので、その一点に関していえば高断熱・高気密の家のことといって問題ありません。
日本という国は、夏は暑く冬は寒いので、気密性がない家は外気を通しやすく、断熱性のない家は外の暑さ寒さを部屋の中に伝えてしまいます。
そうした家は、冷暖房にかかる費用は計り知れません。
家を建てるときから省エネ設計の家にしておけば、無駄な電気代が節約できるだけでなく、地球にも優しい生活が実現できるのです。
これから家を建てようとしている方には、是非省エネ設計の家をおすすめします。
≪団塊の世代と省エネルギーの関係≫
団塊の世代の人々は、これから第二の人生を歩もうと考えられていることでしょう。
中には、都内のマンションを売って郊外に余生を過ごすための家を建てる、という人もいるかもしれません。
これから家を買う人は団塊の世代であってもなくても省エネ設計かどうかは考慮に入れる場合が多いかと思われます。
しかし、団塊の世代の場合、自分たちに適した設計が「省エネ設計の家=高断熱・高気密の家」で、自然と省エネにつながっていたというパターンも考えられます。
高齢になればなるほど部屋と部屋との温度差は体に負担をかけます。
特にお風呂場やトイレなどは気温差が高く、急激な温度変化によって病気になる可能性もあるのです。
これらを予防するためには、家の中の温度をどこでも一定にすることが求められます。
つまり、高断熱で高気密の家は、団塊の世代にはマストと言ってもいいほど大切な条件といえるでしょう。
そして、その条件の下で建てられた家は、知らない間に省エネな家になっていた...というわけです。
団塊の世代の人たちがこれから建てる家は、これから子どもが増えることもないためコンパクトなサイズ感の家が多いでしょう。
暮らしている家の中の気温差が原因で体調を崩しては、残りの人生を楽しめません。
窓枠一つかえるだけでも気密性は大きく変わります。
これからの人生を楽しむためにも、是非とも高断熱・高気密の家=省エネ設計の家をご検討下さい!
(坪田眞幸建築研究所) 2016年3月28日 15:33